音読は効果的な学習

次のような説明があります。

日本の英語学習の夜明け

あの、1万円札のイメージと違って福沢諭吉という人は実はとってもお茶目で、しかも頭の柔らかい人です。こうした遊び心のある諭吉は何よりも頭の切り替えも早かったようです。

オランダ語が通じないことにショックを受け、とぼとぼと横浜を歩いいているうちに、ドイツ人でキニッフルという商人の店にぶち当たりました。

さりとて、辞書がなければどうしようもないですがこの時代、日本はオランダとしか国交が無いため幕府の官僚のごく一部が英語を話せないが少し英語を理解していた程度で、日本国内には英和辞書も和英辞書もありませんでした。

そこで、諭吉は藩に頼んで何とか英蘭辞書(英語・オランダ語辞書)を入手し、以前購入し、何度も、単語を複写し、文章を写経して覚えながら英語(英会話ではないですが)をマスターしたのです。

その時に、諭吉がとった方法はひたすら写経(書くこと)する事です。そして仮名で英語の発音を書いていました。聞いた音の仮名ではなく、単語ベースの仮名振りでした。

シュリーマンの学習方法

これは、諭吉よりほんのすこし前にいた、シュリーマンは20ヶ国語近く理解したドイツ人です。諭吉の方法に似ていますが彼は会話に重点を置いております。

1.非常に沢山の分量を音読すること

2.短文を訳してみること

3.毎日授業を欠かさないこと

4.興味を覚えた問題について常に作文を書き写経すること。

5.これを先生の指導によって訂正すること

6.訂正されたものを暗誦すること。

7.前日なおされたものを次の時間に暗唱してみせること。

これが非常に良い方法に見えますが、特に効果的とは思われません。これは昔のつまり音声の録音や再生ができない時代の英語学習です。反復練習をしてフィードバックで矯正している事は良い学習方法と言えます。最大の問題は言葉の文字を基本にしている事です。全ての言語は音声言語ですから文字言語から学ぶのは効率的でありません。

音読が有名になったのは1970年に、同時通訳者として名高い國弘正雄氏が『英語の話しかた』という本を著し、非常に骨太の内容にもかかわらず、75万部を越える大ベストセラーとなりました。この本の中でいちばん注目を集めたのは、「只管朗読」という國弘氏の造語でした。

道元の「只管打座」にヒントを得た言葉で、「ひたすら朗読(音読)する」という意味です。彼がこの学習法を知ったのは、中学1年の時に習った英語の先生からだったと言います。「英語を習う一番よい方法は、中学1年のリーダー、さらに2年3年のリーダーを声に出して、繰り返し、繰り返し読むことである」と教えられたからです。

「当時の私は非常に純真な生徒でしたから木村先生のいわれることを実に愚直なまでに実行したのです。時あたかも戦争中で、今とちがってテレビもなければラジオ講座もない諸事不便な時代でしたが、幸い教科書だけはありました。そこで、この声を出して繰り返し読んだものでした。おそらく1つのレッスンについて500回ないしは1000回も読んだだろうと思います」と國弘氏は書いています。

この超人的な教科書の音読が、のちに彼の英語を余人の及ばぬ域にまで高める素地となった事は事実です。しかし、言語学習に道元の「只管打座」を取り入れたのは時代錯誤とも言えます。そして道元は言語習得したのではありません。

音読の方法は次のような手順となります。

1.只管朗読の必要に目覚め、テキストを決める。

2.テキストの意味を理解する。

3.単語レベルの発音をクリアする。

4.つっかえずに読めるようになる。

5.次第に構文的な切れ目がわかってくる。

6.日本語に頼らずに意味が文の先頭から自然にとれる。

7.イメージが生き生きと実感できる

8.朗読していて、自然さと楽しさが感じられる。

9.テキストの例文の応用可能性にどんどん気づく。

10.自分の英語力が広がっていく可能性を実感する。

これが國弘氏の説明する音読です。苦行として音読を続けていたのではなく、いかに音読を楽しんでいたかが伝わってきます。徹底した学習は、言い知れぬ喜びをもたらすものだったと思います。

大きな間違い

音読で英語が上達しますが、どんな理由で英語が上手になるのでしょうか。文字を見て覚えるからでしょうか、それとも音を覚えるからでしょうか。

音読効果の理由が分かれば、もっと効果的な学習方法に改善できます。音読で効果があるのは、文字ではなく英語を繰り返す事で音を覚えてしまうからです。

しかし、実際には音読では何で文字を目で見るのでしょうか。それは音にする英語がないからです。英語を音で覚えるなら、文字を見て音に変換するのは良い方法でありません。何よりも正しい発音が身に付かないからです。

英語の音を覚えるならネイティブの音を真似る事です。ネイティブを真似る事で発音も使い方も学ぶ事ができます。文字を読む音読では間違った発音になる危険があります。

音読では文字を音にするだけなので、英語のリスニングの練習になりません。英語はどちらかと言えば、話すよりは聞く方がずっと難しいのです。リスニングは記憶にある音と聞いた音の特徴の照合ですから、覚えるべきはネイティブの発音するあの音なのです。

音読では自己流の発音ですから、自分が上手した実感もあまりないと思われます。

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